南海トラフ巨大地震と集中豪雨を想定した大規模な防災訓練が竹田市と豊後大野市で行われました。
この訓練は、大規模災害への対応能力の向上を目的に、県が竹田市と豊後大野市と合同で実施したもので、77機関から約1000人が参加しました。訓練は集中豪雨の後、日向灘を震源とする南海トラフ巨大地震マグニチュード9.0が発生、竹田市で震度6弱を観測され、家屋の倒壊や土砂崩れ、道路の寸断が多数発生など想定して訓練が行われました。倒壊した家屋や土砂に埋まった車から被災者を救い出し、救護所ではけが人の応急処置やトリアージを行いました。県は訓練を通じて関係機関の連携を強化するとともに住民の防災意識の向上につなげたいとしています。
今回の県総合防災訓練、我が明治の消防団も長距離(700mにわたりホースを中継)放水訓練に参加しました。
●竹田市消防団は竹田・荻・久住・直入の各方面隊から成ります(団長1名・方面隊長4名・指導員13名)。
我が「明治」が所属する竹田方面隊は以下5つの分団で構成されています。なお明治は第2分団第2部です。
第1分団=主に竹田市街地に1部
第2分団=豊岡・明治・岡本に3部
第3分団=玉来・松本・菅生に3部
第4分団=入田・宮砥・嫗岳に5部
第5分団=城原・宮城に2部
※各分団に指導員(団幹部所属)・分団長・副分団長、各部に部長・班長(4名)がいます。
●火災発生時は、地元(第2分団管轄)はもちろん、隣接する分団へも応援出動します。団長・消防長からの出動命令(要請)も有り、2022年の宮砥の山林大火災時に出動しています。
●毎月1回以上の小型ポンプの点検・広報活動
●防火水槽の点検(必要とあれば水の入れ替え)と周辺の草刈り
●毎年11月に開催される「竹楽」では、詰所待機又は自宅待機(有事の際の出動に備え)
●年末夜警、毎年12月28・29・30日の3日間、広報・パトロール・詰所待機
●行方不明者の捜索
●水防団も兼務しており警報が発令されれば、詰所または自宅待機となります。
●普通救命講習:消防職員(救急救命士)から座学と実技を学びます(認定書発行、有効期限3年)。
●操法:消火活動の基礎を身につけるための訓練で、ポンプ車や小型ポンプの操作と的を倒すまでの時間・礼式の技術力を競います。各方面隊の持ち回りで2年に1度行われます。
●火災防御訓練:春と秋の年2回、建物火災と山林火災を想定した訓練を行います。これは竹田方面隊の中で輪番となっています。他に、文化財火災防御訓練もあります。竹田市は歴史的文化財が多く点在してますので、重要な訓練となります。
●出初め式:消防団員と消防署員による服装点検に始まり、小隊訓練・放水点検・分列行進等、消防団員の規律が問われる訓練です。
【活動に当たって】
●消防団は「市民の生命・財産を守る為」まさにその使命のもと活動しています。しかし、残念なことに火事・土砂崩れ・行方不明などにより亡くなる方がいます。消防団員として活動していると現場でこれらに直面します。家族・親族・関係者を前にするといたたまれない気持ちになります。
●近年は線状降水帯の発生など災害級の降雨が頻繁に発表され、その度に河川の増水や氾濫状況の確認に出動しています。
●行方不明者の捜索は、福祉の充実もあり出動回数が減っています。
●大会がある際の訓練は数ヶ月前から始め、それなりの体型の人もかなり引き締まった体になります。水防団として、九州各県の持ち回りで7年に1度大分県で実施する訓練にも参加します。河川敷で土嚢を積め仮設の堤防を作ったりします。これはかなりキツいです。
また、新入団員は職員による初任科講習を受け、団歴を重ねると由布市挾間にある大分県消防学校に入校し勉強する事があります。※これら講習や訓練は、団員のスキルアップとモチベーションになります。火災時におけるホースの展張や連結、水利の確保とポンプの据付等は、訓練や反復練習によるところが非常に大きいです。